◆議会から提出された複合施設に関する提言書の問題点ついて◆

こんにちは。管理人の中村佳太です。

現在大山崎町議会における大きな課題のひとつとなっている中央公民館の再整備計画(複合施設化計画)について、議会が設置した「複合施設特別委員会」がその議論の結果をまとめ、提言書として町長宛に提出されました。

提言書は大山崎町のウェブサイトに公開されていますので、関心のある方はぜひ読んでみてください。→ こちらです

※京都新聞にも記事が掲載されていました。

提言の内容に関しては、概ね以前の傍聴メモに書いた通りで、現状の基本計画を支持するAチームと抜本的な見直しを求めるBチームの提言が両方とも記載された内容になっています。

私は、今回の提言書には2つの特に大きな問題があると思っています。

 

まず一点目。

先日の傍聴メモにも書いたことですが、複合施設特別委員会は新たな図面を含めた議会としての計画案を作成し町側に提案することが目的でした。にもかかわらず、今回のBチームの提言では計画案を全く示さずに町側に抜本的な見直しを求めており、単なる「丸投げ」の状態です。これでは委員会(議会)としての責任を放棄していると言わざるを得ません。

 

次に二点目。

こちらの方がより大きな問題だと思いますが、読んでみると分かる通り今回の提言書は「原案通りに進めるべし」と「原案を抜本的に見直すべし」という正反対の2つの提言が同列に入った提言書となっています。

これでは町側が今後、原案通りに進めたとしても、見直したとしても、どちらにしろ議会は「〇チームの案を無視したのか!」とその対応を批判することができます。

こんなのジャンケンでひとりがグーとパーを同時に出すようなものです。

政治は勝ち負けではありませんが、敢えていうなら議会は町に対して絶対に負けない卑怯な手を出したということです。

私はこれまでの複合施設特別委員会を(全部ではありませんが)傍聴して議論の経過を見守ってきましたが、今回の提言は、議会が町側に提言できる新たな計画案をまとめることができなかった結果だと考えています。議会はそのことを率直に認めるべきだと思います。

この件について、住民有志のグループが早期実施を求める陳情書を1298筆の賛同署名と共に町議会に提出したそうです(管理人も署名しました)。

最終的に予算を決定する権限をもっているのは議会です。強引な手法で町政を混乱させるのは終わりにして、計画の早期実現に取り組むべきだと考えます。

本件については、12月14日(木)午前10時30分からの複合施設特別委員会にて議論されます。

ご都合のつく方はぜひ傍聴へ。

管理人・中村佳太