◆『委員会等会議録のインターネット公開を求める陳情書』を提出、採択されました◆

こんにちは。管理人の中村佳太です。

大山崎町議会・第2回定例会(6月議会)に私は『委員会等会議録のインターネット公開を求める陳情書』を提出しました。

全文は以下の通りです。

委員会等会議録のインターネット公開を求める陳情書 【陳情の趣旨及び理由】 私は大山崎町議会の委員会・全員協議会等の会議録をインターネットで公開するよう求めます。また、公開は検索可能な形で行らこと(PDF等画像データでの公開とはしないこと)も求めます。 現状、大山崎町議会は委員会・全員協会等の会議録を非公開としています(本会議のみ公開)。また、会議のオンライン配もされていないため(本会議のみ配予定あり。委員会等については予定なし)これらの会議での議論の内容を知るには直接傍職に行くか、情報公開制度を利用して会議録を取得するしかありません。しかし、全ての会議を傍に行くことは通常困難であり、また、全ての会議録を公開請求することは行政に多大な事務負担を強いることになりやはり困難です。そのため現状では住民の暮らしに直結する重要な審議の内容を住民や教道機関が網雑的に把握、分析することは実質的に不可能です。こうした状況を改善すること、また下記2点の効果が期待できることから、本陳情が決める項目の美施を求めます。 <①透明性の向上により住民参加を容易にする> 公開された会議録を通して住民は議会での議論や意思決定の過程を理解することができるため、会・町政へ住民が参加しやすくなる <②談会の倍頼性の向上> 議論過程の透明性が向上することで、適切な議論が行われていた場合は会や議員への借頼性が向上する。もし不適切・不十分な論が行われていた場合にも住民や報道機関によるチェックが容易になることから適切な批判を受けやすくなり、結果的に談会や員への頼性の向上につながる なお、①,②の効果を十分に発揮するためには会議録を特定の期間や単語等で抽出・検索可能であることが必要です。そのため、本会議と同様に公開は検索可能な形で行うよう求めます。 【陳情の項目・内容】 ①委員会・全員協議会等の会議録をインターネットで原則公開すること ②公開は検索可能な形で行うこと(PDF等の画像データでの公開とはしないこと) 【留意事項:陳情者からの意見聴取について】 過去に陳情に関する委員会審議の中で、談員が陳情者の理解不足を指摘したり、「陳情者は勘違いしているのではないか」などと言って反対・否決されたケースがあります。これらは陳情者から話を聴けば解消された問題であり、また、陳情者の「理解不足」や「勘違い」かどうかを確認しない状態では十分な容護を行うことはできません。陳情者の認談や考えが不明な場合には探択の前に大山崎町会基本条例第6条4「会は、委員会での請願及び陳情の審査においては、提案者の意見を聴く場を設けることができます。」に基づき陳情者から意見を聴くようお願いいたします。 令和6年 6 月 4日

委員会(6/14議会改革特別委員会)での審議(結果は「採択」)を経て、6月21日の最終日・本会議にて賛成多数により「採択」となりました。

なお、各議員の賛否は次の通りです。(順不同・敬称略)

<賛成(8)>
堀内、朝子、辻、小畑、井上(治)、徳本、島、井上(博)

<反対(3)>
西田、山中、波多野

反対した議員の反対理由は次のようなものでした。

「議員には予算提案権がないため、実現を約束できない」(山中議員)

「小さな町が率先するには生煮えの状態だ」(波多野議員)

山中議員の反対理由について、この理屈でいくと「予算が必要な陳情はすべて不採択」としなければならなくなりますが、山中議員はそれで良いのでしょうか?

賛成した議員は「かかる予算については今後慎重に見ていく必要があるが、方針としてこの陳情に賛成する」としていて、こちらが真っ当な考えでしょう。

陳情の採択を受け、今後予算化が行われ、実現していくものと思います。

今回の陳情は、本サイト(「開かれた大山崎町議会を求める町民アクション」)の最大の目的である議会の情報公開を進めるためのもので、実現すれば昨年別の町民から提出された陳情が採択され現在準備が進んでいる「議会のオンライン配信」と併せて「開かれた議会」に向けての大きな一歩になります。

ただ、どのようなスケジュール感で進むのかは見通せませんので、これからの動きも注視していきます。

ぜひみなさんにも引き続き関心を持っていただければと思います。

なお、陳情書本文の内容とは別に、陳情書の「留意事項」に記載していた「陳情者からの意見聴取」についても報告しておきます。

6/14の委員会の冒頭、島委員長から「陳情者からの説明を受けるかどうか」についてはかられました。しかし、「陳情内容に疑問点はなく説明は不要」との声があり、反論もなかったため、残念ながら管理人が話す機会は作ってもらえませんでした。

ただ、「今後に向けて陳情者からの意見聴取のあり方を検討しよう」という話にはなっていたので、一石は投じられたのかなと思っています(山中議員は「いちいち陳情者から話を聴いていたら大変だ」と否定的でしたが…)。

管理人・中村佳太